Committee on Corrosion and Protection

日本材料学会腐食防食部門委員会は会員の研鑽と情報交換を目的とし1961年に設立され、例会や研究集会の開催と共に、腐食防食の教育・啓発のための講習会や各種出版物の発行などの活動を続け今日に至っている。この間、腐食科学と技術は著しく進歩し、社会環境や産業構造も大きく変貌したが、腐食防食への対応と意義はますます深まっている。以下に本会のこれまでの活動について紹介したい。

  • 1.例会

    本委員会では年間6回(隔月)の例会(1例会当たり4-7件の講演)を催しており、2024年5月には354回を迎えた。これは主題に沿った講演とパネル討論からなり、参加者の活発な意見交換の場となっている。主題は、会員の要望に応えるためにその時代の重要課題を選定し、開催1年前から企画立案している。したがって、毎回印刷配布されてきた『腐食防食部門委員会資料』は我が国の腐食防食技術の生きた歴史といえ、一部門委員会の講演会資料の域を超えた斯界における重要文献といえよう。

  • 2.研究集会

    特定の課題をより深く考察し、新しい問題や技術を検討するために、適宜、研究集会を開催している。著名な外国人科学者や技術者の招待講演もある。例会と同様に『研究集会資料』を作成し、印刷配布している。

  • 3.出版活動

    例会や研究集会の資料以外にも多くの出版物を刊行している。詳細は書籍のページを参照されたい。

  • 4.その他の活動

    本委員会は多彩なメンバーを擁しているので、典型的な学際領域の腐食・防食問題を考察し、解決する絶好の組織である。この特長を活かして、小委員会やTask Group(TG)を編成し特定の課題に関する共同研究や共同作業を行っている。また、研究委託制度もあり、種々のニーズに応えている。成果はいずれも最後に報告書として纏められ、委託研究報告以外は会員に頒布されている。

これら例会や研究集会などの資料は、それぞれの事例における生のデータを駆使し、また多くの事例と比較した内容になっており、一般に市販されている腐食防食に関する参考書や各種データブックにない内容が数多く盛り込まれている。その上、数多くの参考文献も網羅され腐食技術者、研究者にとって必携の書であり、手元に置けるデータベースとして活用頂けるものである。

申込先:
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町
日本材料学会腐食防食部門委員会
jimu@office.jsms.jp

公益社団法人 日本材料学会 腐食防食部門委員会 Committee on Corrosion and Protection